ULTREX by ライブドアニュース Skateboard 「ここで勝てたのは嬉しい」大逆転でSLS TOKYO優勝の白井空良、宣言通り堀米雄斗を超え、長年トライしてきた技での勝利に「ちょっと成長したかな」 Skateboardスケートボード 2024.11.24 16:30 「ここで勝てたのは嬉しい」大逆転でSLS TOKYO優勝の白井空良、宣言通り堀米雄斗を超え、長年トライしてきた技での勝利に「ちょっと成長したかな」 著者:ULTREX編集部 SHARE この記事の画像をもっと見る(全5枚) 23日、「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」が有明アリーナで開催された。 2010年に設立されたSTREET LEAGUE SKATEBOARDING(SLS)は、ストリートスケートボーディング史上初のプロ組織。世界のトップスケーターが参加する大会で、東京は2023年に続いて2度目の開催となった。 約7000人が来場した今大会。男子決勝は6名で行われ、日本人では東京オリンピック、パリ・オリンピックを連覇している堀米雄斗、そして10月のSLS シドニーで優勝している白井空良が予選を通過して進出していた。 「ライン・セクション」では堀米が1位、白井が2位、クリス・ジョスリン(アメリカ)が3位となった中、「シングル・トリック・セクション」ではクリス・ジョスリンが「9CLUB」を連発。最終ランの段階で、堀米、ジョスリン、白井の順となっていたが、白井がラストランで自身が何度もこれまで披露してきた「キャバリアルバックテールビックスピンアウト」を成功。9.4ptを獲得して一気に首位に躍り出ることに。 その後、ジョスリンは逆転には9.7ptが必要になった中で勝負に出たトリックを失敗。2位の堀米は9.3ptのトリックが必要だった中、こちらも失敗に終わり、白井が見事に大逆転優勝。シドニー大会に続いてSLS連覇を達成した。 大会後、優勝した白井は報道陣の取材に応じ、優勝の喜びと共に、今後さらに成長する必要があると語った。 ーSLSで2連勝を達成しました。今の感想は? 2連勝と言われてもパッとしないですが、たまたまかなという感じですね ーX gamesも合わせて大会3連勝です 勝てば勝つほど難しくなってくるというか、注目度も上がるので同じ技はやれないですし、自分も次の段階に行かなければいけなくなりました 1年前から頑張ってきた技がやっと報われたという感じなので、これから新しい技を仕込んでいかなければいけないなと思います 自分はキツい道のりが見えているので、優勝して嬉しいですが、頑張らなきゃなという感じで、嬉しいような悲しいような感じです ー改めて、5本目を成功させた時の心境は 決めたら1位になれることはわかっていて、いつも決めきれない自分がいて、ここで乗れたら勝てるというところでいつもいつも決められなくて、いつも悔しい思いをして、またこれかという感じでした X Gamesからこういった場面で自分がちょっと変わってきているなということがオリンピックの後から見えていたので、ちょっと成長したかなと思います。ただ、これから辛いだろうなと思います ー前日の取材で口にしていた通り、堀米雄斗選手に勝ちました あれは使わないと思ったのに、みんな本当に危ないなって笑。馬鹿なことを言うのはやめようと思いました笑 あんなことを言いましたが、勝てたから良かったですけど、本当に(堀米選手は)凄いですし、たまたまだと思っているので、これからも頑張らなければいけないですし、色々やらなければいけないなと思います こういう時は嬉しかったですと言わなきゃいけないんでしょうけど、朝7時に起きて、9時から練習して、今何時かわからないですが、ヘトヘトで嬉しい感情がどこかいっちゃいましたが、今日は良いご飯を食べられたらなと思います ー今後のスケボーとの向き合い方についてはいかがでしょうか いつも大会が終わった後は、次の大会のことを考えたくないんですけど、時が来るのは早いので、すぐスーパークラウンも来ますし、気がついたらオリンピックも来ます。ゆったりしている暇はないなというか、やらなければいけない技がたくさんあるので、明日から練習頑張ろうかなと思います ー5本目のトリックについて改めて聞かせてください キャバリアルバックテールビックスピンアウトという何年もやっているトリックなんですけど、最近はベストトリックの決勝とかではやらなかったです。セクションがセクションだったので、やらざるを得なかったという感じです 今までこの技を何回も何回も、何千回も何万回もやってるんですが、一番難しいセクションだったので、ああやって時間がかかりました。ただ、乗れたことは嬉しいなと思います ー改めて東京の大会で優勝できたこといかがでしょうか (特別な思いは)凄くありますし、ずっと東京で勝ちたい。シドニーで勝った時も凄く嬉しかったですけど、やっぱり東京で勝ちたいという気持ちがあって、今優勝できて、ランの2本目が終わった後にもうスケボーできないかもっていうぐらい疲れていて、優勝した時も嬉しかったですけど、やっと終わったという気持ちでした ー改めて、優勝を争った堀米雄斗選手の存在について 得意不得意なパークもありますし、ここで雄斗に勝ったからといって、自分は雄斗より上とかは全く思っていないです。勝っているところ、負けているところがあります。そういった競技でもありますし、普通の競技とは違って、いつもセクションが違って、毎回違うと思います これで雄斗と勝ったとは思っていないですけど、ここで勝てたことはとても嬉しく思います ー自身の成長を感じるというのは、具体的にどういった部分が変わっているか 乗り切れなかったところ、9点を出せば勝てるというところでいつも乗れなくて、いつも悔しい思いをして、そういう人生は自分ぽいなと思っていましたけど、それが変わりつつあるので、それが自分の成長かなと思っています