「けちょんけちょんにしてやろうかな(笑)」パリ五輪後に2つの大会で優勝の白井空良、SLS TOKYOで五輪連覇の堀米雄斗を超える「雄斗よりも輝ければ」

23日、「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」が有明アリーナで行われる。

大会前日の22日、会場ではSLSに出場するスケーターたちが集結。公開練習を行った。

男子20名、女子10名が出場するSLS TOKYO。女子はパリ・オリンピック金メダリストの吉沢恋や銀メダルの赤間凛音、東京オリンピック金メダリストの西矢椛、日本選手権を連覇中の織田夢海、パリ五輪に出場し7位だった中山楓奈が参加。また、ケガで欠場するペイジ・ハインに代わり上村葵が出場。前日には急遽ロース・ズウェツロートの欠場が決まり、藤澤虹々可の出場も決まった。

大会で使用するコースで3時間の練習を行った選手たち。練習後、白井空良が囲み取材に応じ、大会への意気込みを語った。

ー練習で滑ってみたコースの印象は

SLSは意地悪なので、本当にいつもやったことがないセクション、こんな長いセクションは初めてです。思ったより滑れたのでホッとしてますけど、本当に意地悪です(笑)

ーやっぱり難しいですか？

超難しいですし、自分のベストな技ができていないんですけど、周りを見ても誰もできていないので、大丈夫かなという感じです

ー決勝に進める自信は？

そんなものはないです。いつもないですし、シドニー(2024年10月)の時も…わからないですね。いつもやっている技より点数が下がったり、高かったりとか、ジャッジも人間なので分からないですが、シドニーの時は予選で凄く良い点が出たので、決勝は行けるかなと思っていました

まだ予選もやっていないので雰囲気もわからないですし、やってみてかなという感じです

ーパリ五輪が終わってからX Games、SLSシドニーと連勝で無双モードだが

普段は大会に向けて本気で努力して勝てない。ただ、その2戦は、今流行ってるなんとかウイルスにかかってスケボーができなくてもX Gamesに勝って、シドニーの前はヒザをケガして全然滑れていなくて、遊びに行こうかと思っていたら勝ちました

何が正解かはわからなくなりますけど、今回もラフな気持ちで来れているので、行けるかなとも思いますが、そう何度も続かないと思うので、楽しみながらやれればと思います

ー今回は金メダリストも出場します

堀米雄斗ですか? 眼中にないっていうか(笑)、ちょっと調子に乗ってますけど、けちょんけちょんにしてやろうかなと思います(笑)

ーどんな滑りを見せたいですか？

みんなを沸かせられたらなと思いますし、何よりも雄斗よりも輝ければなと思います

◼︎白井空良(しらいそら)
誕生日：2001年11月3日(23歳)
出身：神奈川県相模原市

主な戦績：
2019年ーJAPAN OPEN　2位
2019年ーDamn Am 日本 優勝
2019年ーSLS ロサンゼルス 6位
2021年ー世界選手権 3位
2021年ー東京オリンピック 7位
2021年ーX Games 千葉 3位
2023年ースケートボード・ストリート世界選手権 優勝
2023年ーパリ・オリンピック 4位
2024年ーSLS シドニー 優勝

◼︎STREET LEAGUE SKATEBOARDING(SLS)とは

2010年に設立されたSTREET LEAGUE SKATEBOARDING(SLS)は、ストリートスケートボーディング史上初のプロ組織で、プロストリートスケートボード大会を世界各国で開催します。SLSの大会は、各会場異なったオリジナルコース設計で、過去にはロサンゼルス、ロンドン、バルセロナなど、世界の大都市で開催され、2024年の今年はフランス パリでの第1戦目を皮切りに、第4戦目のチャンピオンシップツアーを2024年11月23日(土)東京・有明アリーナで開催します。アジアでの開催は今回のSLS TOKYOで昨年に続き2回目となります。

今年から賞金の総額もあがり注目を集めるSLS。今年はSLS APEXという従来のSLSと異り、ベストトリック形式で競い合う独自の大会も各大会の間に開催されます。SLSチャンピオンシップツアーは、世界最高峰のプロストリートスケートボード大会として世界各国で認知されていて、スケートボード界のトップクラスの中で招待されたスケーターのみが最大級の賞金をかけて競います。