「オリンピックの思い出も蘇る」東京五輪にも出場、日本代表の落合知也が「3x3」の魅力を語る「試合が止まらないのでスリリング」

10月12日から全面開業する複合型スポーツレジャー施設『livedoor URBAN SPORTS PARK』（有明アーバンスポーツパーク）の開業前イベントが9日に行われた。

同施設は東京オリンピック2020で使用されたスケートボードパークのほか、ボルダー棟と3×3コートが併設されて、2024年4月に先行オープン。この度、ランニングスタジアムやロープアスレチック、カフェ、フードモール、ドッグサロンなどの店舗棟も整備された複合型スポーツレジャー施設として開業。10月12日から14日にかけて、開業イベントとしてスケートボード、ボルダリング、BMX、パルクール、ローラーフリースタイル、ブレイキン、3×3の大会や体験会が行われる。

開業前イベントには、元プロ野球選手の斎藤佑樹氏がガイド役として登場。西村碧莉選手（スケートボード・ストリート）、笹岡建介選手（スケートボード・パーク）、野口啓代氏（スポーツクライミング）、落合知也選手（3×3バスケットボール）が参加。落合選手が、「3×3バスケットボールコート」でデモンストレーションを行った。

落合選手は、B3リーグのしながわシティバスケットボールクラブに所属。5人制バスケットボール選手としてプレーしているが、3×3の日本代表として活躍。2021年の東京オリンピックにも日本代表として出場し、準々決勝まで進出していた。

東京オリンピックの3×3は「青海アーバンスポーツパーク」で開催されていた中、今回は東京オリンピックでスケートボードの会場でもあった『livedoor URBAN SPORTS PARK』に施設が設けられた。

落合選手は「東京オリンピックの聖地ということもありまして、東京オリンピックの思い出も蘇ります」と語り、「こういった施設は日本でもなかなかなく、実際に世界大会で使われているコートですし、そういった場所で大人も子供もプレーできることは良い機会だと思います。大変興奮しています」と、世界でも通用する基準のコートに実際に立ち、興奮を隠せない様子だった。

開業イベントでは「3×3 JAPAN TOUR 2024 EXTREME」が開催される中、落合選手も出場。「今週末の大会もあるので、自分のチームも出ます。ぜひ盛り上げていきたいです」と、結果を残したいと意気込んだ。

デモンストレーションには斎藤氏も参加。落合選手は3×3について改めて説明。5人制バスケットボールとの違いを説明した。

「(3×3は)外でやることが多く、体育館のフロアとは違うスポーツコートというプラスチックのものでやります。基本的にリングは1つでハーフコートなので、バスケットボールとは全く違う競技と思ってもらって良いです」

「試合時間は10分。5人制だと10分×4本で40分なんですが、非常にコンパクトで、あっという間に試合が終わります。また、ノックアウト方式というものがあり、21点を先に取ったら試合が終了してしまいます」

基本的なルールは同じだが、時間や環境は大きく異なる。また「得点も、通常のバスケットボールだと3ポイントのラインが2ポイントに。内側は全て1ポイントになります」と語り、21点先取を目指すために外からの2ポイントを狙う場面が多く、10分以内に試合が終わることも多いようだ。

実際のデモンストレーションでは、斎藤氏がまずはシュート。ゴール下からはあっさり決めると、やや離れた1ポイントも成功。その後、2ポイントラインに行く中、やはり簡単には決まらなかった。

一方で、落合選手は1本目は失敗したが、２本目をしっかりと決めることに。195cmの長身からインサイドでプレーすることが多い落合選手だが「僕は基本的に大きい選手とマッチアップするポジションなので、泥臭く体を張るポジションですが、外からのシュートも求められるので、毎日練習しています」と、シュート練習は欠かさないという。

バスケットボールの魅力でもある激しい部分が凝縮されている3×3。「試合が常に止まらないので、スリリングなスポーツです」と落合選手は魅力を語り、「選手とコートが近くにあるので、より迫力が感じやすいと思います。体のぶつかり合い、スピーディーな攻防、シュートがたくさん入ってノックアウトとなると会場が盛り上がります。それが醍醐味でもありますね」と、観戦に訪れる人も盛り上がって楽しめるとおススメした。