広島市に新たなアーバンスポーツの拠点が誕生する。「アーバンサイクルスポーツパーク」が広島競輪場内に設計・監修され、2026年春の完成を目指して進められている。BMXの内野洋平とスケートボードの白井空良がその設計に携わり、アーバンスポーツの未来を見据えた施設となることが期待されている。

アーバンサイクルスポーツパークの魅力

「アーバンサイクルスポーツパーク」は、BMX、スケートボード、キックバイクなどのアーバンサイクルスポーツを誰でも楽しめる広大なエリア。コンセプトは「REAL,FUN,AGGRESSIVE」で、利用者が楽しみながら本気で上達できる環境を追求。アーバンスポーツ世界大会を運営する「ARK LEAGUE」が設計・運営を監修し、トップアスリートの意見も反映されたこの施設は、こどもから大人、初心者から上級者まで幅広い層に対応する設計がなされている。

内野洋平の設計への思い

内野洋平

インタビューを通じて、内野は「全体のパーク配置とBMXフラットランドのステージを監修」したことを語る。特に、フラットランドのステージは「世界大会、日本大会の実施を想定して作られた」とし、利用者の動線や周辺住民への配慮も考慮に入れた配置となっている。また、耐候性と強度を兼ね備えたステージの施工においても、施工会社と念入りに打ち合わせを重ねたという。

彼はアーバンスポーツの競技人口の増加を実感しており、特に「認知度の高まり」が大きな変化として挙げられた。イベントの開催も増え、全国で盛り上がりを見せていることを喜ぶ内野は、「競技環境の整備と同じくらい、ルーツであるストリートの環境を守り続ける活動が大事」と強調する。

白井空良の視点

白井空良

一方、白井は「日本にも同じ規模またはそれ以上の環境があれば、もっと世界中で活躍できるスケーターが増える」との思いから設計に参加した。スケートボードエリアはすべて監修し、初心者エリアでは「誰もが挑戦しやすく、飽きのこない構成」を意識したという。上級者エリアでは、実際の世界大会で使用されるサイズ感や角度を取り入れた工夫も施されている。

白井は、東京オリンピック以降の日本人スケーターの成長を実感し、国内のスケーターたちのモチベーションが高まっていることを喜ぶ。彼もまた、アーバンスポーツの未来に期待を寄せており、「異なるジャンルが同じ場所で刺激し合い、新しい発想が生まれる魅力がある」と語る。

アーバンサイクルパークス広島の情報

「アーバンサイクルパークス広島」は、競輪だけでなくアーバンスポーツを楽しめる複合施設として地域に新しいスポーツ文化を生み出すことを目指している。すべてのエリアの整備が2026年春に完了予定で、地域の人々に愛される施設となることが期待されている。

このパークは、国内でも大型のアーバンスポーツ施設として、多くの人々が集まることを目指しており、コロナ禍を経てスポーツの楽しさを再発見する場となるだろう。完成に向けた期待が高まる中、広島のアーバンスポーツシーンが新たなステージに突入する。

株式会社チャリ・ロトが提供するこの新たな施設は、利用者が安全に楽しめる環境を整えながら、アーバンスポーツの魅力を広める重要な役割を果たすことになるだろう。

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