自身初の金メダルを手にするBMXパークの中村輪夢|©︎Jason Halayko / X Games

2025年6月20日(金)から22日(日)にかけて、京セラドーム大阪で「X Games Osaka 2025」が開催された。これは関西初の開催で、スケートボード、BMX、Moto Xの3競技に、世界12カ国から選ばれた80名のトップアスリートが集結。延べ27,000人の来場者がその白熱のパフォーマンスを楽しんだ。

■大阪市民を招待した初日

スケートボードを体験する大阪府知事の吉村洋文氏|©︎Miku Sakamoto / X Games Japan

初日は「大阪市民招待デー」として、市民や近隣の学校関係者、メディア、アクションスポーツに縁のある関係者を招待。土曜・日曜の決勝日には、地元大阪や関西エリアをはじめ、全国からの熱心なファンが会場を訪れ、観客の熱気は非常に高かった。どの競技でも大歓声が上がり、選手への応援フラッグや横断幕が掲げられ、会場はかつてない熱気に包まれた。

■日本人選手の目覚ましい活躍

BMXフラットランドの内野洋平も念願のXゲームズ初金メダルを獲得|©︎Jason Halayko / X Games

競技では、日本人選手たちが目覚ましい成績を収めた。BMXパークの中村輪夢、男子スケートボード ストリートの根附海龍、BMXフラットランドの内野洋平がそれぞれXゲームズ初金メダルを獲得。また、BMXストリートには兵庫県出身の早田颯助が出場し、わずか14歳で史上最年少のBMX出場選手として名を刻んだ。

男子スケートボード バート ベストトリックでは、神戸市出身の河上恵蒔が1080を成功させたが、僅差で表彰台を逃した。しかし、地元出身の芝田モトが銀メダルを獲得し、観客の期待を一身に受けることとなった。

女子スケートボード パークでは、アリサ・トルーが通算7個目の金メダルを獲得し、女子スケーターとしての最多金メダル記録を更新。和歌山出身の四十住さくらも銀メダルを獲得し、関西勢の活躍が会場をさらに盛り上げた。

■Moto Xの迫力あるパフォーマンス

地元凱旋となったMoto Xライダーの東野貴行|©︎Jason Halayko / X Games

Moto Xでは、トップライダーたちによるベストトリック種目や迫力あるデモンストレーションが行われ、地元凱旋となった東野貴行はその技術と迫力あるジャンプで観客を魅了した。大会は大阪独自の温かさと熱気に包まれ、観客の記憶に残る数々の名シーンが生まれた。

表彰式には大阪府知事・吉村洋文氏と大阪市長・横山英幸氏が登壇し、選手たちの健闘を称えた。

スケートボード バートを観戦する大阪市長の横山英幸氏|©︎Miku Sakamoto / X Games Japan

■エンターテインメントも充実したイベント

競技の合間には、大会テーマソングを提供した7人組男性アーティストIMP.や、グローバルボーイズグループDXTEENによる音楽ライブ、ビートボックスクルーSARUKANIのパフォーマンスが行われ、観客を盛り上げた。

Monster Energyブースではアスリートとのミート&グリートが行われ、ムラサキスポーツのポップアップショップではスカイ・ブラウンのシグネチャーデッキが販売され、長蛇の列ができるほどの人気を集めた。飲食ブースでは、モスバーガーのキッチンカー「MOS50」が出店し、ボリュ・5億世帯以上に映像が配信された。また、YouTubeやSNSを通じて、世界中のファンにリアルタイムでその興奮が届けられた。

■競技結果

Monster Energy Men’s Skateboard Street

  1. 根附海龍 (日本)
  2. カン・ジュニ (KOR)
  3. 小野寺吟雲 (日本)

Women’s Skateboard Street

  1. クロエ・コヴェル (オーストラリア)
  2. 伊藤美優 (日本)
  3. 松本雪聖 (日本)

Men’s Skateboard Park

  1. トーマス・シャール (アメリカ)
  2. キーガン・パーマー (オーストラリア)
  3. テイト・カルー (アメリカ)

Women’s Skateboard Park

  1. アリサ・トゥルー (オーストラリア)
  2. 四十住さくら (日本)
  3. 草木ひなの (日本)

Men’s Skateboard Vert

  1. グイ・クーリー(ブラジル)
  2. JD サンチェス(アメリカ)
  3. トーマス・シャール (アメリカ)

Men’s Skateboard Vert Best Trick

  1. グイ・クーリー (ブラジル)
  2. 芝田モト (日本)
  3. 猪又湊哉 (日本)

Women’s Skateboard Vert

  1. アリサ・トゥルー (オーストラリア)
  2. 貝原あさひ (日本)
  3. 松岡樹ノ (日本)

BMX Street

  1. コウレッジ・アダムズ (スペイン)
  2. デヴォン・スマイリー (アメリカ)
  3. ジョーダン・ゴッドウィン(イギリス)

BMX Park

  1. 中村輪夢 (日本)
  2. マーカス・クリストファー (アメリカ)
  3. アントニー・ジャンジャン (フランス)

BMX Park Best Trick Final

  1. ライアン・ウィリアムズ (オーストラリア)
  2. ローガン・マーティン (オーストラリア)
  3. ケビン・ペラサ (メキシコ)

BMX Flatland

  1. 内野洋平 (日本)
  2. 佐々木元 (日本)
  3. 片桐宥 (日本)

Moto X Best Trick Final

  1. ロブ・アーデルバーグ (オーストラリア)
  2. ベニー・リチャーズ (オーストラリア)
  3. ジャクソン・ストロング (オーストラリア)

「X Games Osaka 2025」は、関西初の開催ながらも大盛況のうちに終了し、次回への期待が高まる。

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