摂南大学(学長:久保康之)の体育会スポーツクライミング部が、2024年に開催された「IFSCクライミングアジア選手権」での吉田智音選手の銅メダル獲得をはじめ、国民スポーツ大会でも目覚ましい成績を収めたことが報じられた。

■吉田智音選手がアジア選手権で銅メダルを獲得

国際学部2年の吉田智音選手は、アジア選手権でリード部門(男子)において見事に銅メダルを獲得。彼は同大会において、前回大会ではボルダリングで4位、リードで5位と表彰台を逃しており、今回は大きなリベンジとなった。「最近はワールドカップで決勝進出率が下がっていることが課題だったので、表彰台に上がることができ、大変うれしく思います」と吉田選手は喜びを語った。

彼は今後の取り組みについても言及し、「今回のアジア選手権での経験を生かし、来年の世界選手権に向けて更にトレーニングに励みます。リードに関してはオリンピックを視野に入れた課題認識を持って取り組んでいきます」と意気込みを示した。

■国スポでも各選手が入賞

さらに、摂南大学の他の選手たちも「SAGA2024国民スポーツ大会スポーツクライミング競技」において素晴らしい成績を収めた。抜井亮瑛選手(国際学部3年・奈良県代表)、小林舞選手(農学部2年・三重県代表)、小田穂香選手(国際学部1年・大阪府代表)の3人がそれぞれ上位入賞を果たしている。

抜井選手はボルダリングで5位、リードで3位と活躍。「この1年間はボルダーに専念して練習してきたので、それを結果につなげたいという目標がありました。リードでは、自身の練習不足を感じていましたが、相方がリード専門の選手ということもあり、なんとか3位で表彰台に上がることができました」と振り返った。

小林選手は「ボルダー、リードともに決勝に進出して表彰台に上がることが目標でしたが、リードでは4位と昨年よりも順位を上げることができました」と手応えを感じており、来年に向けての意気込みも語っている。

小田選手は「リードでは優勝を目指して頑張りましたが、2位という悔しい結果に終わりました。国スポには3回目の出場となりますが、悔しさをバネに、次回は優勝を目指し、日々の練習に励んでいきます」と述べた。

■摂南大学体育会スポーツクライミング部の期待

摂南大学の体育会スポーツクライミング部は、2022年4月に発足し、スポーツクライミングの普及と強化を目指して活動している。ヘッドコーチには、リード部門でワールドカップ出場経験のある中貝次郎氏が就任し、選手たちは高みを目指して日々努力を重ねている。

さらに、2024年2月末には寝屋川キャンパスに高さ12.5m、全幅9.5mのクライミングウォールが完成予定で、これにより練習環境が充実し、今後の活躍が期待される。摂南大学の選手たちは、今後も国内外の大会での活躍を目指していく。

<コメント全文>
■吉田智音選手

この度、アジア選手権で銅メダルを獲得することができました。アジア選手権は2年前の前回大会にも出場しましたが、ボルダリングで4位、リードで5位と、表彰台を逃していました。最近はワールドカップで決勝進出率が下がっていることが課題だったので、表彰台に上がることができ、大変うれしく思います。今回のアジア選手権での経験を生かし、来年の世界選手権に向けて更にトレーニングに励みます。弱点克服のため、特にリードに関してはオリンピックを視野に入れた課題認識を持って取り組んでいきます。

■抜井亮瑛選手
2年ぶりの国スポ出場となりました。前回は思うような結果が出なかったこともあり、今回は何としても入賞したいという思いがありました。また、この1年間はボルダーに専念して練習してきたので、それを結果につなげたいという目標がありました。ボルダーでは予選、決勝ともに100%満足のいく内容とはなりませんでしたが、5位入賞することができ、この1年の練習は間違っていなかったと感じました。リードでは、ボルダーに専念して練習していた分、自身の練習不足を感じていましたが、相方がリード専門の選手ということもあり、なんとか3位で表彰台に上がることができました。来年以降の大会では、両種目において、更に自身のレベルアップを図り、優勝を狙いたいです。

■小林舞選手
ボルダー、リードともに決勝に進出して表彰台に上がることを目標に本大会に挑みました。結果はボルダーが14位と目標を達成することはできませんでしたが、リードでは4位と昨年よりも順位を上げることができました。また、今年はリードに専念した1年であったこともあり、予選では完登を達成し、決勝では最高高度まで登り個人1位になれたことは日々の練習の成果が出たと感じました。来年は地方予選から国スポに出場できるのは1県だけなので、まずは地方予選を勝ち抜いて次回も国スポに出場し、来年こそは両種目で表彰台に上がります。

■小田穂香選手
大阪府代表として国スポに出場し、トップ5に入賞しました。リードでは優勝を目指して頑張りましたが、2位という悔しい結果に終わりました。国スポには3回目の出場となりますが、成年女子の部に初めて出場し、年齢層の広さが刺激になりました。悔しさをバネに、次回は優勝を目指し、日々の練習に励んでいきます。

【摂南大学 体育会スポーツクライミング部
摂南大学では2022年4月に、関西におけるスポーツクライミングの普及と強化を担うことを視野に入れ、スポーツクライミング部を発足しました。ヘッドコーチにリード部門でW杯出場を経験し、現在日本代表チームのコーチを務める中貝次郎氏を迎え、高みを目指して壁に挑んでいます。2024年2月末、寝屋川キャンパスに高さ12.5m、全幅9.5mのクライミングウォール(リード)が完成予定。練習環境の充実とともに、今後の同部の活躍が期待されます。

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