ULTREX by ライブドアニュース Bouldering 「自分が登った壁がそのまま」東京五輪で銅メダル、スポーツクライミングの野口啓代さんが将来のオリンピアンへエール「チャレンジして好きになってもらえれば Boulderingボルダリング 2024.10.10 20:00 「自分が登った壁がそのまま」東京五輪で銅メダル、スポーツクライミングの野口啓代さんが将来のオリンピアンへエール「チャレンジして好きになってもらえれば 著者:ULTREX編集部 SHARE この記事の画像をもっと見る(全4枚) 10月12日から全面開業する複合型スポーツレジャー施設『livedoor URBAN SPORTS PARK』(有明アーバンスポーツパーク)の開業前イベントが9日に行われた。 同施設は東京オリンピック2020で使用されたスケートボードパークのほか、ボルダー棟と3×3コートが併設されて、2024年4月に先行オープン。この度、ランニングスタジアムやロープアスレチック、カフェ、フードモール、ドッグサロンなどの店舗棟も整備された複合型スポーツレジャー施設として開業。10月12日から14日にかけて、開業イベントとしてスケートボード、ボルダリング、BMX、パルクール、ローラーフリースタイル、ブレイキン、3×3の大会や体験会が行われる。 開業前イベントには、元プロ野球選手の斎藤佑樹氏がガイド役として登場。西村碧莉選手(スケートボード・ストリート)、笹岡建介選手(スケートボード・パーク)、野口啓代さん(スポーツクライミング)、落合知也選手(3×3バスケットボール)が参加。野口氏はボルダリングのデモンストレーションを行った。 野口さんはワールドカップで21度の優勝を経験し、「日本クライミング界の女王」と呼ばれ、東京オリンピックにも出場。 スポーツクライミング 女子複合決勝で銅メダルを獲得し現役を引退した。 現在もクライミングの普及のために活動している野口さん。実際に東京オリンピックで自身が登った壁が移設された「ボルダリング棟」に「自分が登った壁がそのままここに来てくれたので、また登る機会ができて嬉しいです」とコメント。「たくさんホールドがついて、初心者の方からトップレベルの方まで皆さんに活用してもらえる壁になっていると思います。反対側はもっと高さが低くて、初めてここにいらっしゃる方でも全ての課題をクリアできるんじゃないかなというぐらい簡単なものからあります」と、多くの人が楽しめるものになっていると印象を語った。 また「施設ではクライミングシューズや滑り止めのチョークもレンタルしているので、動きやすい格好で来ていただければ全て貸し出してもらえるので、1日遊び倒せると思います。来てもらえたら嬉しいです」と、気軽にクライミングを楽しめる施設だと太鼓判を押した。 実際に東京オリンピックで使用されたままの状態のものもあるという野口さん。「本当に鮮明に覚えていて、ここが1課題目で、ここが2課題目で、この壁にあの課題があったなというのを思い出せるぐらい、同じ高さで同じ傾斜ですね」と、壁の前で3年前を思い出していた。 東京オリンピックの思い出については「1課題目の壁の横にオリンピックマークが壁に描かれていたんですけど、オリンピックマークが描かれている壁を登るのは初めてだったので、オリンピックで競技しているんだと壁を見ながら感じていました」とコメント。このオリンピックマークはそのまま移設されており、「再現していただいていて、嬉しいです」と、自身の思い出が残っていることを喜んだ。 また、「オリンピックを見てくださっていた方なら、オリンピックの決勝のホールドを探しながら登ってもらうのも良いと思いますし、この壁でトレーニングをした子どもたちが将来オリンピック選手として誕生してくれたら嬉しいです」と、将来のオリンピアン誕生にも期待を寄せる野口さん。自身は5歳にグアムで初めてクライミングをしたとのことだが「当時こういった施設があればなと。羨ましいです」と、恵まれている施設を羨ましがっていた。 野口さんは「クライミングに出会うキッカケがたくさん誕生したと思うので、今は手軽にクライミングも体験できますし、他のスポーツが合わなかったり続かなかった子も、ぜひチャレンジして好きになってもらえればと思います」と、ここからメダリストを目指す可能性もある子どもたちへの想いも語った。