安楽宙斗がクライミングW杯ボルダーを3連覇、天笠颯太が総合3位に！ 女子は中村真緒が総合2位に入る

6月25日〜29日にかけて、IFSCクライミングワールドカップ・ボルダー最終戦がオーストリアのインスブルックで開催された。

日本からは男女6名ずつが派遣された中、男子は安楽宙斗（JSOL）、天笠颯太（東洋染工）の2名が決勝に進出。女子は中村真緒（日新火災）、関川愛音（八戸学院光星高等学校）、松藤藍夢（日本大学）の3名が決勝に進出した。

ボルダーでは今年のワールドカップで金メダルを3つ、銀メダルを1つ、銅メダルを1つとここまで全ての戦いでメダルを獲得した安楽は、予選、準決勝と首位で通過。決勝では2完登2ゾーンに終わり、69.6ptで2位フィニッシュ。優勝はイギリスのトビー・ロバーツで2完登2ゾーンと同じ成績だったが、69.8ptとわずか0.2pt差での優勝となった。

■男子結果
1位:トビー・ロバーツ（イギリス）｜69.8pt
2位:安楽宙斗（日本）｜69.6pt
3位:ハンネス・バン・ドイゼン（ベルギー）｜54.6pt
4位:マクシミリアン・ミルン（イギリス）｜54.5pt
5位:イ・ドヒュン（韓国）｜44.9pt
6位:メジディ・シャールック（フランス）｜44.3pt
7位:天笠颯太（日本）｜39.9pt
8位:ニコライ・ウズニック（オーストリア）｜19.3pt
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10位:杉本侑翼（日本）※準決勝
14位:楢﨑明智（日本）※準決勝
24位:山口賢人（日本）※準決勝
59位:佐野大輝（日本）※予選敗退

女子では松藤が2完登1ゾーンの59.5ptで3位に入ったのが最高位に。優勝は4完登で99.3ptを獲得したスロベニアのヤンヤ・ガンブレット。2位には2完登2ゾーンを記録したフランスのオリアン・ベルトーネが入ることとなった。なお、中村が1完登3ゾーンで5位、関川が3ゾーンで7位となっている。

■女子結果
1位:ヤンヤ・ガンブレット（スロベニア）｜99.3pt
2位:オリアン・ベルトーネ（フランス）｜69.8pt
3位:松藤藍夢（日本）｜59.5pt
4位:カミラ・モローニ（イタリア）｜53.8pt
5位:中村真緒（日本）｜53.6pt
6位:アニー・サンダース（アメリカ）｜44.6pt
7位:関川愛音（日本）｜29.3pt
8位:ジョルジア・テシオ（イタリア）｜10pt
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13位:野中生萌（日本）※準決勝
24位:村越佳歩（日本）※準決勝
27位:山真奈実（日本）※予選敗退

この結果、全6戦で金メダル3つ、銀メダル2つ、銅メダル1つを獲得した安楽は、5300ptを獲得し総合1位に。クライミングW杯のボルダーでは3連覇を果たすこととなった。なお、決勝で4ゾーンの7位に終わった天笠だったが、総合ランキングでは3240ptで3位に。総合2位には4145ptでフランスのメジディ・シャールックが入った。天笠とシャールックは初のシーズン表彰台となった。なお、楢﨑智亜が7位、楢﨑明智が9位に入っている。

■総合順位（男子）
1位:安楽宙斗（日本）｜5300pt
2位:メジディ・シャールック（フランス）｜4145pt
3位:天笠颯太（日本）｜3240pt
4位:イ・ドヒュン（韓国）｜3105pt
5位:ハンネス・バン・ドイゼン（ベルギー）｜2355pt
6位:ポール・ジョンフ（フランス）｜1965pt
7位:楢﨑智亜（日本）｜1941pt
8位:アンジェ・ペハルク（スロベニア）｜1925pt
9位:楢﨑明智（日本）｜1875pt
10位:パン・ユーフェイ（中国）｜ 1764pt

また、女子の総合ランキングでは4375ptを獲得したベルトーネが初優勝。中村は3480ptで2位となり、3位には3290ptでアメリカのアニー・サンダースが入った。日本人では、4位に関川愛音、5位に松藤藍夢、7位に野中生萌が入りトップ10入りを果たしている。

■総合順位（女子）
1位:オリアン・ベルトーネ（フランス）｜4375pt
2位:中村真緒（日本）｜3480pt
3位:アニー・サンダース（アメリカ）｜3290pt
4位:関川愛音（日本）｜2880pt
5位:松藤藍夢（日本）｜2670.8pt
6位:エリン・マクニース（イギリス）｜2512.5pt
7位:野中生萌（日本）｜2370pt
8位:カミラ・モローニ（イタリア）｜2213pt
9位:アガ・キャリエット（フランス）｜2116.3pt
10位:ゼリア・アベズー（フランス）｜2035pt